夜だけマイナス思考に。なぜ楽しかった日の夜ほど病む?

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10代女性(学生)

昔から私は夜になるとマイナス思考が止まらないんです。特に不思議なのが、昼間は楽しく過ごせた日ほど、夜になると一気に気持ちが沈むことが多いです。

友達と会ってたくさん笑った日や、テストの結果が良かった日でも、家に帰って一人になると、急に虚しさや不安が押し寄せてきます。
さっきまで楽しかったはずなのに、なんでこんな気持ちになるんだろうと、自分でも混乱します。

楽しかった日の夜ほど落ち込むのには、何か理由があるのでしょうか。このまま放っておいても大丈夫なのかも気になっています。

ココラボからの回答

ご相談ありがとうございます。夜になると気持ちが沈んでしまう感覚は、とてもつらいですよね。特に、楽しかった日の夜ほど落ち込んでしまうと、自分がおかしいのではないかと不安になる人も少なくありません。

ですが、この反応は決して珍しいものではなく、心と体の仕組みを知ると、少し安心できる部分もあります。

夜だけマイナス思考になるのはなぜ?

昼間は平気だったのに、夜になると急に不安や虚しさが押し寄せてくる。それは、気持ちが弱いからでも、考え方がネガティブだからでもありません。夜は、心と体の状態そのものが、マイナス思考に傾きやすい条件がそろう時間帯なのです。

夜は心と体が疲れやすい時間帯

夜になる頃には、日常・学校生活、人間関係等で使ったエネルギーがかなり消耗しています。
心も体も疲れていると、前向きに物事を考える余裕がなくなり、どうしても悲観的な考えが浮かびやすくなります。
これは性格の問題ではなく、誰にでも起こりうる自然な反応です。

一人になると考えが内側に向きやすくなる

昼間は友達や周囲とのやり取りがあり、意識が外に向いています。一方、夜は一人で過ごす時間が増え、自然と自分の内側に意識が向きやすくなります。
その結果、普段は流せていた不安や違和感が、急に大きく感じられることがあります。

反すう思考が強まりやすい

夜は、同じ考えをぐるぐる繰り返してしまう「反すう思考」が起こりやすい時間帯です。今日の出来事や、ちょっとした言葉を何度も思い出し、必要以上に意味づけしてしまうこともあります。
疲れた状態では、この思考のループを止める力が弱くなりやすいのです。

関連記事:【私だけ?】ネガティブ思考が止まらない…原因や抜け出す方法は?

夜にネガティブな思考が続くときに意識したいこと

夜にネガティブになる自分を、無理に変えようとしなくて大丈夫です。大切なのは、夜の考え方との付き合い方を少し変えてみることです。

夜は答えを出そうとしなくていい

漠然とした不安について、夜という時間帯は解決策を考えるのに向いていません。
将来のことや人間関係の悩みは、朝や昼の頭がすっきりしている時間帯に考える方が、ずっと建設的です。夜は考えをまとめる時間ではなく、休ませる時間と割り切ってみてください。

考えすぎを止めるための小さな工夫

頭の中だけで考え続けると、不安は大きくなりがちです。
スマホのメモに今の気持ちを書き出したり、音楽を聴いたり、軽く体を伸ばすだけでも、思考の流れは変わります。完全に止めようとせず、少し別の方向にずらすイメージで十分です。

このまま放っておいても大丈夫?

結論から言うと、多くの場合、夜だけマイナス思考になること自体は心配しすぎなくて大丈夫です。夜は疲れや感情の反動が出やすい時間帯なので、一時的に不安や虚しさが強まることは珍しくありません。
朝になると気持ちが切り替わり、日常生活に支障が出ていないのであれば、様子を見ながら付き合っていく形でも問題ないことが多いです。こうした状態が続く場合は、一人で抱え込まず、誰かに相談することも大切です。

楽しかった日の夜ほど病んでしまう心理

楽しい一日だったはずなのに、なぜか夜になると強く落ち込む。この感覚にも、ちゃんと理由があります。こころのプロの観点で解説します。

楽しい時間のあとに訪れる反動(感情の反動)

ここで起きているのが、心理学でいう感情の反動です。感情の反動とは、強く動いた感情が、あとから反対方向に揺れ戻る現象を指します。

人の感情は、ずっと高い状態や低い状態を保つことができません。強く楽しい、嬉しい、安心したといった感情を感じたあとは、心は自然と元の状態に戻ろうとします。

この戻る動きが、

・虚しさ

・理由のない不安

・急な寂しさ

として感じられることがあります。特に10代は、感情を調整する脳の働きがまだ発達途中のため、この反動を強く体感しやすい時期でもあります。

つまり、楽しかったから病んでいるのではなく、楽しかった分だけ心が揺れた結果なのです。

気が張っていた分、夜に一気に力が抜ける(日内気分変動)

もう一つは、日内気分変動という現象です。日内気分変動とは、1日の中で気分が一定ではなく、時間帯によって変化することを指します。

多くの人は、
・昼間は比較的気分が安定している
・夕方〜夜にかけて気分が落ち込みやすい
というリズムを持っています。

これは、性格ではなく、脳の働きや自律神経、ホルモン分泌の影響によるもので色々な条件が重なり気分が内側に沈み込みやすくなります。

誰かに話すことで、よく眠ることができるかも

夜のマイナス思考は、一人で抱え込むほど強くなりやすいものです。誰かに話すことで、気持ちが整理され、眠りやすくなることも少なくありません。

もし、身近な人には話しづらいと感じるなら、心の専門家に相談するのも一つの方法です。ココラボでは、顔出し不要で話せるオンラインカウンセリングを行っています。

夜になるとつらくなる気持ちを、無理に我慢しなくて大丈夫です。一人で抱え込まず、安心できる場所で言葉にしてみてくださいね。

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この記事の監修者

石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。
1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。
また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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