マリッジブルー?結婚が決まったのに不安ばかり…原因や対処法を知りたい

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20代女性(会社員)

結婚が決まり、入籍や式の準備が少しずつ進んでいます。周囲からはおめでとうと言われるのに、なぜか気持ちが落ち着きません。

彼のことが嫌いになったわけではないのに、このまま結婚して大丈夫なのかと考えてしまいます。夜になると不安が強くなり、理由もはっきりしないまま気持ちが沈むこともあります。

こんなふうに迷う自分はおかしいのではないか、マリッジブルーと言われる状態なのか分からず、、、いまの私の状態を知りたいと思い相談させていただきました。

ココラボからの回答

ご相談ありがとうございます。
結婚が決まって周囲からは、祝福されるにも関わらず、なぜか夜に一人でスマホを見ているときに不安や違和感が消えず、このまま進んでいいのか分からなくなる。
こうした気持ちを抱える方は、カウンセリングを行っている中でもよくいらっしゃいます。

まず先にお伝えすると、今の状態だけで「不安がある=結婚をやめるべき」と判断する必要はありません
多くの場合この不安は、結婚という人生の大きな転機を前にして、気持ちの整理がまだ追いついていないことから生じているものです。

この記事では、「今は立ち止まって整理する段階なのか」「結論を急がなくて大丈夫な状態なのか」を見極める視点もお伝えしていきます。

マリッジブルーとは何か

マリッジブルーとは、結婚を前にした時期や、結婚が現実味を帯びてきたタイミングで、不安や戸惑い、気持ちの落ち込みを感じやすくなる状態を指します。

ただマリッジブルーは、医学的な診断名や病気ではありません。結婚という大きな環境の変化に向かうときに、多くの人が経験しうる心理的な反応です。

ここでは、そうした状態がよくマリッジブルーと呼ばれる理由や、どのような心の動きが背景にあるのかを整理していきます。

結婚前後に起こる心の揺れ

結婚の前後の時期は、これまでの生活や人間関係、将来の役割について考える機会が一気に増えます。
その結果、頭では前向きに進もうとしていても、気持ちが追いつかず、違和感や不安として表に出てくることがあります。

心理支援の現場でも、このような「不安はあるが、結婚そのものを否定しているわけではない」という状態を持った患者さんはよく見られます。

ここで自分自身がマリッジブルーかどうか見極める一つの目安は、「準備が進んだり、話し合いができると、少し気持ちが軽くなる瞬間があるかどうか」です。

逆に言うと、

  • 少し安心できる瞬間がまったくない
  • 結婚の話題そのものが苦しくて避けたくなる
  • 不安よりも、結婚そのものを避けたい気持ちが強い

という状態が続いている場合は、マリッジブルー以外の要因が重なっている可能性も考えられます。

ただし、「不安がある」ことと「結婚したくない」という気持ちは、必ずしも同じではありません。迷いがある段階では、今すぐ白黒つける必要がないケースの方が多いということも、知っておいてください。
また今の段階で迷いがあること自体は、結婚を大切に考えている証拠でもあります。

不安や違和感が強くなる

結婚は、喜びと同時に多くの変化を伴います。
住まいや生活リズム、人との距離感、将来への責任など、これまで当たり前だった前提が少しずつ変わっていきます。

こうした変化を前にすると、人は無意識のうちに身構えます
この先うまくやっていけるのか、本当にこの選択でよかったのかといった問いが浮かび、不安や違和感として感じられることがあります。

マリッジブルーは、心がその変化を整理しようとしている過程で起こるものです。
不安を感じているからといって、何かがおかしいわけではありません。

マリッジブルーで起こる症状あるある

結婚が近づくにつれて感じる不安や違和感は、人によって形は違っても、似たようなかたちで現れることが少なくありません。
自分の感じていることが特別なのか、それともよくあることなのかを知るだけでも、気持ちが少し落ち着くことがあります。

ここでは、マリッジブルーの時期に多く見られる心や体の変化について整理していきます。

不安・憂うつ・イライラなど心の症状

マリッジブルーのときにまず現れやすいのが、気持ちの面での変化です。
理由がはっきりしないまま不安が強くなったり、気分が沈みやすくなったりすることがあります。

実際に、既婚女性を対象にした調査では、結婚前後に不安や気分の落ち込みを感じたと答えた人は少なくありません。
不安や憂うつ、イライラといった感情を経験した人が約7割いることが示されています。

マリッジブルーになりましたか?

(参照:株式会社アイベック調べ

この結果からも分かるように、マリッジブルーは「珍しい状態」ではなく、多くの人が一度は通る心の揺れだと言えます。なので今感じている不安も、その流れの中にあるものだと捉えることができます。

不眠や食欲低下など体に出やすい症状

心の不安は、体の変化として表れることもあります。
寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするほか、食欲が落ちたり、逆に食べ過ぎてしまうといったこともあります。

また、実際の調査では、体調の変化が9%の人が経験したという結果もあります。

マリッジブルーの症状はなんですか?

(参照:株式会社アイベック調べ

体に現れる変化があると、余計に不安が強くなることがありますが、心と体はつながっています
気持ちの揺れが体に影響することは自然なことであり、それ自体が異常というわけではありません。

【主な原因3選】なぜマリッジブルーは起こるのか

結婚が不安の要素

マリッジブルーの不安は、性格の弱さや気持ちの問題だけで起こるものではありません。
結婚という大きな節目に直面したとき、多くの人の心に共通して起こりやすい、いくつかの要因が重なって生じることが多い状態です。

ここでは、不安や違和感が強くなりやすい背景を、少しずつ分けて整理していきます。

①環境や生活が変わることへの負荷

これまでも説明してきましたが、結婚を意識すると、住まい、仕事、家事の分担、人間関係など、これからの生活を具体的に考える場面が増えていきます。
今まで当たり前だった日常が変わる可能性に向き合うことで、心は無意識のうちに緊張しやすくなります。

変化そのものが悪いわけではありません。
ただ、人は先が見えにくい状況に置かれると、不安を感じやすいものです。
マリッジブルーは、そうした変化に適応しようとする過程で、心が慎重になっているサインとも捉えることができます。

②理想と現実のギャップ

結婚に対して、多くの人は無意識のうちに理想のイメージを持っています。
安心できる生活、安定した関係、幸せな家庭といったイメージと、現実の準備や話し合いの大変さとの間にズレを感じることがあります。

そのズレに気づいたとき、本当にこの選択でいいのか、思い描いていた結婚と違うのではないかという不安が生まれやすくなります。
これは、結婚そのものを否定しているわけではなく、現実を真剣に受け止めているからこそ起こる感情です。

③周囲からの期待や無言のプレッシャー

結婚が決まると、周囲から「楽しみだね」「幸せだね」などの言葉や期待を感じる場面が増えていきます。
おめでとうという言葉の裏で、幸せであるべき、新しい役割をうまくこなすべきという無言の圧を感じてしまう人も少なくありません。

そうした期待に応えようとする気持ちが強いほど、自分の本音を後回しにしてしまい、不安や違和感が心の中に溜まりやすくなります。
マリッジブルーは、周囲に合わせようと頑張ってきた人ほど、起こりやすい側面もあります。

どのくらいの期間このブルー(不安)な状態が続くのか

マリッジブルーは、多くの場合、結婚準備が一区切りついたり、生活のイメージが具体的になってくるにつれて、少しずつ落ち着いていくことが多いとされています。

マリッジブルーがどれくらい続いたかについての調査では、数週間から1か月前後で気持ちが落ち着いたと答えた人が多い結果が出ています。

マリッジブルーはどれくらい続きましたか?

(参照:株式会社アイベック調べ

ただし、感じ方や落ち着くまでの時間には個人差があります。

大切なのは、どれくらい続くかよりも、今の不安がどういう背景から生まれているのかを整理できているかどうかです。

不安があること自体を問題視せず、心が変化に慣れようとしている途中だと捉えることで、気持ちが和らぐこともあります。

マリッジブルーの不安への対処法|考え方の3つの視点

不安を感じていると、「早く消さなきゃ」「迷っている場合じゃない」と焦ってしまいがちです。
でも実際には、不安がある状態のまま結婚を進めて、問題なく落ち着いていくケースは多くあります。

「不安がゼロにならないと結婚してはいけない」という決まりはありません。大切なのは、不安をなくすことよりも、不安とどう付き合うかです。

①不安を無理に消そうとしなくていい

不安は、これからの生活や結婚を大切に考えているからこそ生まれる感情です。
感じてはいけないものとして押し込めようとすると、かえって気持ちは強くなりやすくなります。

「今は不安を感じている自分がいる」と認めるだけでも、心は少し落ち着きやすくなります。不安があることと、結婚に向き合えないことは同じではありません。

気持ちが揺れながらでも、前に進むことはできます。

②気持ちを整理するときの視点を持つ

気持ちが混乱しているとき、不安は「よく分からない大きな塊」として感じられがちです。
そんなときは、

  • 何に対する不安なのか
  • 実際に起きていることなのか
  • まだ起きていない想像なのか

を、頭の中で軽く分けてみるだけでも十分です。

今すぐ答えを出そうとしなくて構いません。「こういう気持ちがあるんだな」と言葉にして眺めることで、気持ちの輪郭が見えてくることがあります。

整理が進むと、不安そのものを無理に消さなくても、強さが自然と和らぐ場合も少なくありません。

③周囲やパートナーとの関わり方を見つめる

不安を感じているときほど、「一人で考えなければ」と抱え込みやすくなります。ただ、気持ちを誰かに伝えることで、自分の考えが整理されることも多くあります。

伝えるときに、結論や正解を出す必要はありません。
「今こういう気持ちでいる」という事実を共有するだけでも、心の負担が軽くなることがあります。
不安を打ち消すためではなく、自分の状態を理解してもらうための会話だと考えてみてください。

マリッジブルーの不安を一人で抱えきれないときに

ここまで読んでも、不安が強く残ることもあります。その場合、無理に一人で整理しきろうとしなくても大丈夫です。
今のあなたは、結婚を大切に考えているからこそ、立ち止まって心の声を確認している途中なのかもしれません。

そういったタイミングで第三者と一緒に気持ちを整理することで、自分では気づきにくかった視点が見えてくることがあります。心理カウンセリングも、そのための一つの選択肢です。

誰かに頼ることは、弱さではありません。

今の気持ちを大切に扱うための方法として、支えを借りるという選択があることを、頭の片隅に置いておいてください。

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この記事の監修者

石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。
1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。
また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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