職場でお局に目をつけられてしんどい…老害だと感じる私が悪い?

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20代女性(会社員)

職場に、勤続年数が長くて周りへの影響力が強い先輩がいて、みんなが何となくその人の機嫌をうかがっている感じがあります。

その人は私には言い方がきつく、同じ内容でも他の人には笑顔なのに、私だけ冷たいように感じてしまいます。確認したいことがあって声をかけても、ため息をつかれたり、今それ聞く?みたいな反応をされたりして、毎日びくびくしています。

それは家に帰ってもその人の言い方が思い出されて、次の日のことを考えると気持ちが重くなります。でも職場の人自体は良い人も多く、仕事も嫌いではありません。辞めた方がいいのか、続けるならどう考えればいいのか、整理がつきません。

ココラボからの回答

ご相談ありがとうございます。
職場で特定の人の言動が気になり続けると、仕事そのものよりも「人間関係のしんどさ」のほうが頭を占めてしまいますよね。

この記事では、「お局かもしれない人」に悩んでいるとき、心の中で起きやすいことを整理しながら、今の状況をどう受け止められそうかを考えていきます。

お局とはどんな人?

お局と呼ばれやすいのは、勤続が長く、職場の暗黙のルールや人間関係をよく知り、周囲に一定の影響力を持つ人です。

この影響力は役職とは別に生まれることがあり、引き継ぎを担っていたり、仕事の進め方がその人を中心に回っていたりすると、周囲が自然と顔色をうかがう構図ができやすくなります。

ここで誤解されやすいのは、ベテランであること自体が問題なのではないという点です。経験があるからこそ回る業務や、支えになっている側面も当然あります。

ただ、その経験や立場がその人のやり方が絶対になっていくと、周囲は息苦しさを感じやすくなります。お局という言葉は、そうした息苦しさを言葉にしきれないときに使われやすい面があります。

また、既婚・未婚や年齢といった属性で語ってしまうと、実際の困りごとが見えにくくなります。整理したいのは年齢や立場そのものではなく、職場で起きている関係性や影響力の偏りです。

どんな職場にお局が生まれる?

同じ人でも、職場の仕組みや空気によって影響力の強さは変わります。お局的な存在が生まれやすい職場には共通点があります。

業務が人に依存し、マニュアルが整っていない職場では、知っている人がそのまま力を持ちやすくなります。

さらに、人間関係が固定化し、長く同じメンバーで回っている職場では、新しく入った人が萎縮しやすくなります。こうした条件が重なると、本人に悪意がなくても、新人や後輩が息苦しさを感じやすい環境が生まれます。

あなたの職場にも『お局』はいますか?

一般に「お局」と呼ばれるのは、役職とは別に、職場の空気やルールに強い影響を持っているように見える人のことが多いです。

実際に職場にお局がいる人の中には「私の職場だけおかしいのかな」と感じてしまう人は少なくありません。しかし実際には、多くの人が似たような空気を経験しています。

ある調査では、女性のうち約6割が、職場にお局的な存在がいると感じたことがあると回答しています。

あなたの職場にお局はいますか?男女別の調査データ

(記事参照:ゼクシィ

ここで大切なのは、「その人がお局かどうか」を決めることではありません。そう感じるような職場の空気を経験した人が、それだけ多いという点です。

つまり、相談者さんが感じている気持ちは気のせいでも、あなたの性格の問題でもありません。
それだけ多くの人が、同じように職場で息苦しさを感じてきたということでもあります。

「老害」「仕事できない」と感じてしまうお局のあるある言動

「老害」「仕事できない」と感じてしまうお局のあるある言動
・説明拒否
・暗黙の前提
・個人ルール優先

お局的な振る舞いとして多いのは、言い方がきつい、細かく責める、自分ルールを強く通すといったものです。内容以上に、ため息や間、冷たい反応が重なることで、受け手は否定されたように感じやすくなります。

実際の職場では、たとえば次のような場面が起きやすくなります。

  • やり方を確認すると、説明はせずに「前も言ったよね」「それ常識だから」と突き放される
  • 暗黙の前提で仕事が進み、知らなかっただけで強く叱られる
  • マニュアルよりも「私はこうしてきたから」という個人ルールが優先される

こうした空気の中では、質問すること自体が怖くなり、新人や後輩ほど萎縮しやすくなります。

また、お局は仕事ができない、偉そうと見られることもありますが、実際には調整役を担っている場合もあれば、役割が曖昧なまま立場だけが残っているように見えることもあります。印象は個人の性格よりも、職場の雰囲気に左右されやすい部分です。

お局様になってしまう心理的背景は?

ここまで、お局と呼ばれやすい人が生まれやすい職場の構造や、よくある言動のパターンを見てきました。ここからは、お局と呼ばれやすい人の心理的な背景を整理してみます。

立場を守ろうとする不安や承認欲求

お局的な振る舞いの背景には、立場を失うことへの不安が隠れていることがあります。

長く同じ職場にいる人ほど、自分の居場所や役割が変わることに敏感になります。新人が入ってきたり、仕事の進め方が変わったりすると、自分の価値が下がるのではないか、必要とされなくなるのではないか、という焦りが生まれやすくなります。

不安が強くなると、無意識のうちに自分の優位性を示そうとする行動が増えることがあります。細かく指摘する、上下関係を強調する、相手を試すような言い方をする。本人にとっては自分を守る反応でも、受け取る側には威圧や攻撃のように感じられてしまいます。

また、評価されていない、わかってもらえていないという感覚が強い人ほど、身近な相手の反応に過敏になりやすく、その矛先が立場の弱い新人や後輩に向かうこともあります。

職場が唯一の居場所になってしまう感覚

お局と呼ばれる人の中には、職場が生活や人間関係の中心になっているケースもあります。

プライベートでのつながりが少なかったり、長年同じ環境で過ごしてきたりすると、職場での立場がその人の自己価値と強く結びつきやすくなります。

そうなると、職場の変化はそのまま自分の存在が揺らぐ感覚につながります。新人が評価されたり、新しいやり方が導入されたりすると、自分の場所が脅かされるように感じ、無意識に排除的な反応が出てしまうこともあります。

【4選】メンタルを守りながら関わる考え方

【4選】メンタルを守りながら関わる考え方

相手の心理を整理したうえで、次に大切なのは、どうすればあなた自身の心をこれ以上すり減らさずにいられるか、という点です。

ここで扱うのは、相手を変える方法ではなく、あなたが自分を守るための関わり方です。関係を良くしようと頑張るほど苦しくなる場面もあるため、まずは負担を減らす方向から考えていきます。

(関連記事:仕事で会社から期待されてない。辛い気持ちと向き合い方は?

① 感情の衝突を減らす距離感をつくる

お局的な相手との関係では、感情をぶつけ合うほど消耗が大きくなりやすい傾向があります。
そのため、やり取りは業務に必要な範囲に絞り、感情的な話題には踏み込みすぎない距離感を意識することが、結果的に自分を守ることにつながります。

たとえば、質問や確認をするときは、要点を短くまとめて相手の負担が増えにくい形に整えるだけでも、衝突が減ることがあります。相手の機嫌を取るためではなく、やり取りの摩擦を減らす工夫として捉えると、罪悪感を抱きにくくなります

② 受け流す・距離を取ることを自分に許す

相手の言葉を真正面から受け止め続けると、心は持ちません。
とくに、言い方がきつい、毎回同じトーンで責められるといった場合は、内容を必要最低限だけ受け取り、言い方の部分まで抱え込まないことが大切です。

正直、これができたら苦労しない、と思う日もあるかもしれません。ただあなたがこれ以上傷つかないための現実的な選択でもあります。

また、職場の人全員と分かり合う必要はありません。分かり合えない関係があってもいい、と自分に許すことも、心を守るための大切な線引きです。そうした工夫をしても相手が不機嫌になることはありますが、それはあなたが悪いという意味ではなく、相手の側の状態が影響している場合もあります。

③ 状況を外に出して整理するという選択

つらさが続くときは、いつ、どんな場面で、どんな言動があったのかを出来事として書き留めてみると、自分が何に一番消耗しているのかが見えやすくなります。

これは誰かを責めるためではなく、自分の感じているつらさが曖昧な気のせいではないことを確認するためです。

また、直属の上司や信頼できる先輩、人事や相談窓口など、第三者に状況を共有することも選択肢の一つです。正解を出してもらうためではなく、客観的な視点を入れることで、判断の負担が軽くなることがあります。

④ 環境を変える判断を自分のせいにしない

それでも改善が見込めない場合、異動や退職、転職といった環境を変える選択が浮かぶこともあるでしょう。

環境との相性は、努力や根性だけでどうにかなるものではありません。
心がすり減り続ける場所から距離を取ることは、自分を大切にする行動でもあります。

続ける選択も、離れる選択も、どちらが正しいという話ではなく、今の自分にとって消耗が少ないかどうかという視点で考えていいのです。

仕事でモヤモヤが消えなくなった時の選択肢

お局の存在に悩んでいると、知らず知らずのうちに、自分の感情や感覚を後回しにする癖がついてしまうことがあります。

利害関係のない第三者に、今の職場で起きていることや、あなたが感じている気持ちを言葉にしていくと、見え方が少しずつ変わってくることがあります。

心理カウンセリングは、つらさの原因を無理に決めつけたり、すぐに答えを出す場ではありません。

今の状況をどう受け止めているのか、どこまでなら続けられそうか、どんな関わり方が自分に合っているのかを、第三者と一緒に整理してみる、という選択肢もあっていいと思います。

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この記事の監修者

石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。
1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。
また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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