マウント取る人に疲れた…マウントされやすい人の特徴や対処法を知りたい

監修者の石川蓮(公認心理師)先生より

マウントを取られる関係は、はっきり傷つけられているわけではなくても、少しずつ自尊心を削っていきます。相談の場でも、「気にしすぎなのか」と迷いながら消耗している方にお会いします。

大切なのは、自分の違和感を小さく扱わないことです。相手の心理を理解しつつ、自分がこれ以上疲れないための距離や返し方を持つことが支えになります。

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20代女性(会社員)

これってマウントなのか、それとも私が気にしすぎなのでしょうか。
仲のいい友人がいるのですが、会うたびに「私の彼氏ってほんとマメでさ」「あなたはまだ彼氏いないの?」といった言葉が続きます。

悪気はないと思うし、昔から気の置けない友人だと思っていたのですが、最近その子と会った後に、なんとなくモヤモヤして気持ちが沈むことに気づきました。

他の人でもこういうことが多く、私ってマウントされやすい人の特徴に当てはまるのかなとも思います。
今後、どのように心を整理して、対処したらよいでしょうか?

ココラボ相談室からの回答

ご相談ありがとうございます。
その疲れは、気にしすぎではありません。何かがおかしいと感じながらも、うまく言葉にできない。そういうもやもやは、じわじわと積み重なるものです。

この記事では、マウントを取る人の心理と、マウントされやすい人の特徴を整理しながら、疲れを減らすためのヒントをお伝えしていきます。

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そもそもマウントを取るとは?

マウントを取るとは、言葉や態度によって自分を相手より上に置こうとするふるまいを指します。
もともと動物が相手の上に乗ることで優位を示す行動(マウンティング)に由来しています。

自慢話や学歴・収入の比較だけがマウントではありません。
心配しているように見えるアドバイス、謙遜しながらの自慢、比較しながらの褒め言葉など、一見すると悪意のある言葉には聞こえないものも多くあります。

共通しているのは、相手との間に上下関係を生もうとしている点です。
表面だけ見ると親切や気さくさに見える場合もあるため、違和感を感じても「気にしすぎかな」と自分を疑ってしまうことも多いです。

マウントを取る人の心理

マウントを取る人は、意地が悪いというより、何かに怯えていることが多いです。
行動の奥にある心理を知っておくと、少し気持ちが楽になることがあります。

マウント取る人の心理

比較で安心しようとする

マウントを取る人の中には、自分の価値を他者との比較で確かめようとするタイプがいます。

誰かより上にいると感じることで、一時的に不安が和らぐ。
劣等感や自己肯定感の低さが根底にある場合が多く、相手を下げることで自分を保とうとする傾向があります。

承認欲求

自分を認めてほしい、すごいと思われたい。その承認欲求が強いほど、相手の反応を強く必要とします。
驚いてもらえた、羨ましがられた、という手応えが得られるたびに行動が強化されていきます。

このタイプは、悪意というよりも、承認を必要としている状態がそのまま言葉に出ていることが多いです。

相手をコントロールしたい

相手が自分の思い通りに反応してくれると、安心する。そういう心理が働くこともあります。

嫉妬や不安を抱えたとき、相手をコントロールできている感覚が不安を一時的に埋めているのです。
支配的なマウントや、否定・アドバイスの形を取るふるまいの背後には、こうした心の動きが潜んでいることが多いです。

マウントをとってしまう心理については、以下の記事で詳しく解説しています。
無意識にマウントを取ってしまう癖をやめたい…心理と直し方は?

相手にマウントされやすい人の特徴

マウントを取られやすい人には、いくつかの共通点があります。

ただ先にお伝えしたいのは、これはその人の弱さや欠点ではなく、相手への配慮や誠実さから生まれていることが多いという点です。

反応がよく受け止めてくれる

「話をきちんと聞いてくれる」「驚いてくれる」という人は、マウントを取る側にとって「反応が返ってくる相手」になりやすいです。

共感力が高く、人の話を真剣に受け取れることは本来よいことですが、一方的に消費されるかたちになると、じわじわと疲れが積み重なっていきます。

違和感をその場で飲み込んでしまう

何か引っかかる、でも相手は悪い人ではないし…と、感じた違和感をそのまま飲み込んでしまう。
その積み重ねが、気づけばじわじわとした疲れになっていきます。

自己主張が苦手だったり、波風を立てたくないという気持ちが強いと、こうなりやすい傾向があります。

周囲から羨ましがられやすい

周囲から羨ましがられやすい人は、嫉妬を含むマウントの対象になることがあります。
仕事がうまくいっていたり、楽しそうに見えたりするだけで、相手の劣等感を刺激してしまうことがあるためです。

これはあなたが何か悪いことをしているのではなく、相手側の心理が引き起こしていることです。

マウントを取られたときのNG行動

とっさにやってしまいがちな行動が、状況をこじらせることがあります。
NG行動を知っておくことで、次に同じ場面で少し立ち止まれるようになるでしょう。

張り合う

相手が自慢してきたとき、同じように自慢し返す。これは相手にとって「競い合える相手」と認識されるきっかけになります。

一時的にすっきりしても、マウントの応酬になりやすく、関係が消耗戦に変わっていきます。
「言い返すべきか」と迷う気持ちはわかりますが、張り合うことと境界線を設けることは別物です。

長文で弁明する

誤解されたくない、ちゃんと分かってほしいという気持ちから、丁寧に説明しようとする。
ただ相手が求めているのは理解ではなく、反応や優位性であることが多いです。

長く弁明するほど「効いている」と伝わり、結果として相手の思うつぼになってしまいます。

感情的に反撃する

怒りや悔しさをそのままぶつけることで、関係が改善するケースはあまりありません。
「この人は感情的になる」という印象を与えてしまい、それ自体が次の話題になることもあります。

無視が失礼かどうか気になる方もいると思いますが、感情的に反応するよりも、淡々とした短い返答のほうが、結果として相手への影響は小さくなります。

マウントを取られたときの対処法3選

受け流せばいいとわかっていても、状況によってはそれだけでは追いつかないこともあります。
頻度・実害・相手との力関係によって有効な手段は変わるので、自分の状況に照らしながら選んでみてください。

マウントを取られたときの対処法3選

相手の自慢に乗らない

相手の比較や自慢に、大きく反応しない。これが基本です。
驚いたり、羨ましがったりする反応を返し続けると、相手のマウントは強化されます。

「そうなんですね」程度の短い返答で流し、感情を動かさず淡々と受け取ることで、相手に「手応えがない」と感じさせます。

受け流しが有効なのは、頻度が低く、権力差が少なく、実害がない場合です。
毎日顔を合わせる相手や立場が上の人からのマウントには、受け流しだけでは消耗していく一方になることもあります。

境界線を短く伝える

乗らないだけでは足りないと感じたとき、一言だけ伝えるという方法があります。

長く説明せず、角を立てすぎず、でも線を引く
その話題に戻りたくないので別の話をしてもいいですか、という感じで短く切り上げる。

指摘や反論の形にしなくても、話題を変えるだけで十分なことも多いです。

距離を調整する

こちらの対応だけは改善が見られない場合は、相手との距離を調整することも選択肢に入れます。

プライベートな話題を少なくする、近況を詳しく話さない、二人きりになる場面を避ける。
これだけで、マウントの材料が自然と減っていきます

マウントによるつらさが長引くときは

マウントを取る相手のふるまいが変わるかどうかは、相手自身の問題です。
あなたが変わることで状況が必ず好転するとは限らないため、自分を守る行動を優先させましょう。

どう対処しても疲れが長引くときは、一人で抱えることに限界を迎えているサインかもしれません。
そんなときは、誰かに話すだけで気持ちが整理されることがあります。

一人で答えを出そうとするより、誰かと一緒に整理するほうが、ずっと楽になることがあります。
身近に話せる人がいない場合は、公認心理師や臨床心理士のカウンセリングという選択肢もあります。

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監修者: 石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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