仕事で会社から期待されてない。辛い気持ちと向き合い方は?

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20代男性(会社員・公務員)

入社4年目なのですが、最近「自分は職場で期待されていないのでは」と感じてつらいです。
同期や後輩は新しいプロジェクトにどんどん参加しているのに、私は簡単な事務作業や雑用ばかり任されます。
上司に「もっと責任ある仕事もやってみたい」と伝えたこともありますが、「無理しなくていいよ、今のままで助かってるよ」と言われ、それが逆に「大事な仕事は任せられない」と言われているように感じてしまいました。
最近は、出社しても「どうせ期待されてないし」とやる気が出ず、自分の価値も分からなくなっています。
この状況をどう受け止めればいいのか、また自分から何かできることはあるのか知りたいです。

ココラボからの回答

ご相談ありがとうございます。 同期や後輩が責任のある仕事を任されているなかで、自分だけ簡単な事務や雑用が多いと、自分の職場での存在価値を見失ってしまうような、とても辛い気持ちになってしまいますよね。

しかし、事実を整理しながら「自分ができる小さな一歩」を積み重ねることで、任される仕事の内容や周りの見え方が少しずつ変わっていくこともあります。

ここからは、仕事で期待されていないと感じる背景と、今日からできる具体的な工夫について順番に解説していきます。

仕事で「期待されていない」と感じる背景

まず、職場で期待されていないと感じるのはどのようなときでしょうか? 状況を言葉にしてみることで、必要以上に自分を責めすぎずにすみ、次の一歩も考えやすくなります。

職場で「期待されていない」と感じる場面

相談者さんのように簡単な事務作業や雑用ばかりで、新しいプロジェクトからも外れていると、多くの人は「期待されていない」と感じるでしょう。 ほかにも、職場内で期待されていないと感じる状況として、以下のような場面があげられます。

  • 会議で自分だけ意見を求められない
  • 重要そうなやり取りが自分抜きで進んでいる
  • 担当していた仕事が説明なく別の人に引き継がれてしまう
  • 出したアイデアや提案にコメントもリアクションもなくスルーされる
  • みんなが忙しいときでも、自分には仕事が回ってこない

また、こうした状況でかけられる優しい言葉も、受け取る側にとっては「大事な仕事を任せられない」というメッセージに聞こえてしまうことがあります。
周りの言動が「期待していない」というサインに見えるときは、人は自分の価値そのものが否定されたように感じてしまうでしょう。

本当に期待されていないのか

一方で、「期待されていない」という感覚が、実際の評価とは少しズレている場合もあります。上司があなたを定型的な仕事を安心して任せられる人として評価しているケースもあります。

また、職場によっては、現場の忙しさに流されて、「できる人に新しい仕事が偏る」「手が空いている人に雑務が集まりやすい」という状態になっていることもあります。 そのような環境では、本人への説明が不十分なまま、「今の仕事を続けてほしい人」と「新しいことを試してもらう人」が分かれてしまいがちです。

「期待されていない」という感覚だけで自分を判断すると、自分の価値を低く見積もりすぎてしまう危険があります。事実として何が起きているのかを、一度整理してみることが大切です。
(参考記事:他責思考の部下にストレス。疲れないマネジメント方法は?

雑用や事務作業に込められている期待

相談者さんの「簡単な事務作業や雑用ばかり」という表現からは、物足りなさや悔しさが強く伝わってきます。
一方で、職場にとって事務作業や雑務は、仕事全体を支える土台であり、誰かが確実に行う必要のある業務でもあります。

ミスなく期限を守って処理する力や、細かい点に気づいて整える力は、プロジェクトを進めるうえでも欠かせない要素です。 こうした仕事を安定して任せられる人は、組織にとって重要な存在であり、実務の「信頼」を意味していることもあります。

もちろん、相談者さんが望んでいるのは「雑用をこなすだけの人」ではなく、「責任ある仕事を任されて成長していくこと」だと思います。 しかし、今任されている仕事にも、一定の信頼や期待が含まれている可能性があると知っておくと、自分を否定しすぎなくてもよいことが分かります。

仕事で期待されない辛い気持ちとの向き合い方

ここからは、今感じているつらさにどう向き合うかを考えていきます。 「我慢するか」「辞めるか」という二択だけで考えるのではなく、心の整理と行動の両方からできることを見ていきます。

自分の役割と強みを書き出して整理する

まずおすすめしたいのは、頭の中だけで考え続けるのではなく、紙やメモに書き出して整理することです。

  • 今任されている主な仕事と、その仕事で求められている結果
  • これまで上司や先輩から言われたポジティブなポイントや感謝された場面
  • 自分にしかできていない、もしくは自分が得意だと感じる作業

そのうえで、「上司や同僚は、自分にどんな役割を期待しているのか」を想像してみます。

たとえば「締め切りを守って基本業務を安定させること」や「細かい事務処理を任せること」など、すでに期待されているポイントが見えてくるかもしれません。

小さな「任される経験」を自分からつくる

「期待されていない」と感じると、受け身になりやすく、新しい仕事に手を挙げる気力も落ちてしまいます。 しかし、任される仕事が変わるきっかけは、必ずしも大きなチャンスだけではなく、今の業務の中で工夫したり自分から提案するなど小さな一歩から生まれることもあります。

たとえば、繰り返し行っている事務作業の手順を見直して、分かりやすいマニュアルやチェックリストを作ってみたり、集計や資料作成の方法を工夫して、見やすさや効率を少し良くしてみたりといったことです。

自分から大きなプロジェクトに立候補するのは勇気がいりますが、今の仕事の中でプラスアルファの価値を少しずつ積み重ねていくことも、まわりからの期待値を高めるためにできる行動です。

自分のペースで成長を振り返る

同期や後輩と比べると、どうしても「遅れている」という感覚が強くなりますが、仕事の進み方や成長のタイミングは、人によって大きく異なります。
簡単な事務作業のように見えても、ミスなく丁寧に続けている経験は、のちに別の仕事を任せられたときにも必ず生きてきます。

毎月や四半期など区切りを決めて、「できるようになったこと」「前よりスムーズにできること」を短いメモで振り返ってみるのも効果的です。 他人と比べるよりも、自分なりの成長の軌跡を見える形にしておくことで、自己否定を和らげることができるでしょう。

それでも仕事で期待されていない感覚が続くときは

ここまでの工夫をしても、職場の状況や上司のスタイルによっては、なかなか変化が感じられない場合もあります。 そのときは、自分の努力だけで抱え込まず、働く環境そのものについても視野を広げて考えてみることが大切です。

同じ職場の中で環境を変える選択肢を探す

まずは、今の会社や組織の中で、別の部署やプロジェクトに関わる道がないかを確認してみる方法があります。

人事制度として異動希望を出せる仕組みがある場合は、その利用も選択肢になりますし、信頼できる先輩や同僚に相談しながら、紹介してもらう形で別のチームに関わるケースもあります。

同じ会社の中でも、上司のスタイルや仕事の進め方が違えば、「期待のされ方」やフィードバックの頻度も変わります。 今の環境だけを基準に「自分は期待されない人間だ」と決めつけてしまうと、自分の可能性を狭めてしまうおそれがあります。

転職を含めて「働く場そのもの」を見直す

もしも、長いあいだ大きな変化が見られず、上司との対話も難しい場合、転職を含めて働く場そのものを見直すことも、一つの現実的な選択肢です。

会社の評価基準や人材配置の方針が、自分の大切にしたい価値観や得意なことと合っていないと、どれだけ努力しても報われにくいことがあります。

そのような場合は、「自分の能力が足りないから」という考えだけでなく、「環境との相性」という視点も取り入れてみてください。 業界研究や転職サイトの情報を通じて、自分の強みが活かしやすい職場や、若手にも責任ある仕事を任せる文化のある会社を知ることは、今すぐ転職しなくても、「別の選択肢もある」という安心材料になります。

心のしんどさが続くときは、専門家に相談する

「どうせ期待されていない」と感じる気持ちが続くと、物事を前向きに考えにくくなり、眠れない、食欲が落ちる、涙が出やすいなど、心身のサインが出てくることもあります。
その場合は、自分一人だけでなんとかしようとせず、公認心理師などの専門家に気持ちを整理するお手伝いをしてもらうことも選択肢に入れてみてください。

ココラボでは、公認心理師がオンラインでカウンセリングを行っています。 顔を合わせて話すのが不安な方でも、ご自宅など安心できる場所からご利用いただけます。
専門家との対話では、「本当はどのように働きたいのか」などを一緒に振り返っていきます。 その中で、自分の考え方のクセに気づき、少しずつ違う見方を身につけていくことができるかもしれません。

「一人で抱え込むのがしんどい」と感じたときは、ぜひカウンセリングも選択肢のひとつとして検討してみてください。

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この記事の監修者

石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。
1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。
また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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