成人式に友達がいなくて不安です。ぼっち参加で行きたくない
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10代女性(大学生)
成人式が近づいており、最近ずっと気持ちが落ち着きません。友達と一緒に行く予定がなく、当日は一人になると思うと不安でいっぱいです。高校を卒業してから人間関係が変わり、大学でも広く浅い付き合いばかりで、気軽に誘える相手がいません。
SNSでは振袖姿で楽しそうに写っている写真ばかりが目に入り、そのたびに胸が苦しくなります。会場で知り合いに会ったらどうしよう、一人でいるところを見られたらどう思われるのか、と考えてしまい、行きたくない気持ちが強くなっています。無理して参加するのが正解なのか分からず、悩んでいます。
ココラボからの回答
ご相談ありがとうございます。
成人式の式典は本来「人生の節目を祝う日」ですが、一方で人間関係や周囲の目線が気になってしまう人が少なくありません。
あなたと同じように、戸惑いや不安を感じる人は決して一人ではないということをまずお伝えしたいです。
実は、成人式に行かない人は3割以上いる
2024年のハッピーライフの調べによると、成人式に参加しなかった人の割合が全体の3割を超えるという結果が出ています。これは成人式が必ず参加しなければならない行事ではなく、自分の意思で判断できるものだからです。

(参照:ハッピーライフ)
また不参加の理由としては、以下のような状況やタイミング、気持ちの整理などの理由が上がっています。
| 成人式に参加しなかった理由 | 人数 |
|---|---|
| ほかに用事があったから | 21人 |
| 準備が面倒だから | 17人 |
| 会いたい友達がいないから | 15人 |
| お金がかかるから | 7人 |
| その他 | 6人 |
| 友達と比べて引け目を感じるから | 5人 |
ここからさまざまな理由から欠席を選んだ人が意外と多いのが現実です。周囲と比べて少数派だと思う必要はありませんし、自分の気持ちを大切にしながら判断していいということがデータからも言えます。
成人式に行くことが不安に繋がる心理

まず押さえておきたいのは、不安は人間関係の評価が気になる心理の反応であるということです。あなたが成人式に行きたくない気持ちの持ち方は、あなたの価値や将来を決めるものではありません。
周囲と比べてしまうSNSの影響
SNSが普及した現代では、同級生の「楽しそうな瞬間」が簡単に目に入ってきます。成人式の写真や笑顔の投稿を見るたびに、無意識に比較してしまい、自分の感じ方が増幅してしまうことがあります。これはあなたが弱いからではなく、人間の心理として自然な反応です。
参考に、アスカネット調べによると成人式写真のSNS投稿は44%と高い水準となっています。
つまり、SNSで目にする「楽しそうな成人式」の投稿は、実際には一部の人の様子に過ぎません。

(参照:成人式・振袖に関するアンケート調査 ※アスカネット調べ)
成人式は人間関係が可視化されやすい場
成人式がつらく感じやすい理由のひとつに、人間関係がはっきりと見えてしまう場であることが挙げられます。誰と来ているのか、誰と写真を撮っているのか、自然と目に入ってしまい、自分だけが一人なのではないかという感覚を強めやすいのです。
普段の生活では、人間関係の距離感はそれほど目立ちません。大学では講義ごとに人が違い、一人で行動することも珍しくありません。しかし成人式では、集団で行動する姿が多く見えるため、自分の状況が際立って見えてしまいます。
また、久しぶりに再会する同級生にどう思われるかを気にする気持ちも、不安を強める要因です。話す相手がいなかったらどうしよう、気まずくなったらどうしようと考えるほど、緊張や孤立感が高まっていきます。こうした不安は、多くの人が心の奥で感じているもので、決して特別なものではありません。
成人式へぼっち参加する人もいる

成人式というと、友達同士で集まって写真を撮ったり、同窓会に参加したりするイメージが強いかもしれません。
ですが実際には、環境やタイミングの違いによって、結果的に一人になるケースも多く見られます。
成人式に一人で参加する人は約1割
一人で参加するか考えていると「ぼっちで参加するのは珍しい」と感じるかもしれませんが、マイナビの調査によると、成人式の参加者のうち約12.2%の人が、会場で「ぼっち状態になったことがある」と回答しています。
これは、最初から一人で参加する予定だった人だけでなく、当日になって結果的に一人になった人も含まれています。

数字で見ると、成人式で一人になる経験は、決して特別なものではないことが分かります。
参加者の主な理由
実際に一人で参加することになった背景を見てみると、本人の性格や努力の問題ではなく、環境による理由が多いことが分かります。
| 背景・状況 | 具体的な理由 |
|---|---|
| 学校・進路の違い | ・私立や地元以外の学校に通っていて、地元に友人がほとんどいなかった ・進学のタイミングで、自分だけ地元を離れる進路を選んだ |
| 転居・引っ越し | ・引っ越しをして間もなく、成人式の会場に知り合いがいなかった ・成人式の時点では、住んでいる地域に友人関係ができていなかった |
| 友人関係の特徴 | ・もともと友人の数が多いタイプではなく、大人数の場が苦手だった ・人の輪に入るのが得意ではなく、どう動けばいいか分からなかった |
| 当日の状況 | ・事前に待ち合わせをしておらず、会場で誰とも合流できなかった ・行ってみたら、思っていたより知り合いが参加していなかった |
このように、一人で参加することになった理由はさまざまです。
どの理由も「性格が悪い」「努力が足りない」といった話ではなく、環境やタイミングによるものばかりです。
成人式に行きたくないと思う自分を責めない方法

成人式に行きたくないという気持ちは、あなたの価値を否定するものではありません。自分の感情に正直になることは、とても大事なことです。
行く・行かないの二択で考えなくていい
成人式への参加は、白か黒かの二択で決めなければいけないものではありません。
実際には、式典の最初だけ参加して早めに帰る人もいますし、写真だけ撮って帰る人、同窓会には行かずに家族と食事をする人もいます。成人式は、こうしなければならないという正解が決まっている行事ではありません。
大切なのは、周囲と同じ過ごし方をすることではなく、その日をどう迎えたら自分の心が一番穏やかでいられるかです。行くか行かないかではなく、「自分にとって負担が少ない形は何か」という視点で考えてみてもいいのです。
無理に参加しない選択も、立派な自己判断

不安が強い状態で無理を続けると、心と体のバランスを崩してしまうことがあります。
心理臨床の現場でも、我慢を重ねた結果、強い疲労感や自己否定につながってしまうケースは少なくありません。
公認心理師として大切にしているのは、「不安をなくすこと」よりも、「不安とどう付き合うか」です。
その視点に立てば、成人式に参加しない、あるいは距離を取るという判断も、自分の状態を理解した上での適切な選択と言えます。
人生の節目をどう迎えるかに、正解は一つではありません。自分の気持ちに耳を傾け、その時点で一番心が守られる判断ができたのであれば、それは十分に意味のある選択です。
不安のまま成人式を迎えないで!

成人式を前に感じる不安は、多くの人が経験するものです。
一度立ち止まって、自分の気持ちを整理する時間を持つことは、とても大切です。もし不安が大きくて決断が難しいと感じるときは、一人で抱え込まずに誰かに話してみるのも有効です。
心の専門家である私たちのオンラインカウンセリングでは、あなたの気持ちに寄り添いながら、あなたにとって後悔のない選択を一緒に考えることができます。
無理をせず、あなたらしく成人式を迎えられるよう、ぜひお気軽にご相談ください。