過食の不安でメンタル面でそわそわする…誰かに相談するべき?
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20代男性(会社員)
ここ数か月、仕事から帰ると夕食のあとにコンビニで買ったものをひたすら食べてしまいます。お腹はもう苦しいのに止められなくて、食べ終わったあとに強い罪悪感と胸のそわそわが押し寄せてきます。
翌朝も気分が重く、また夜になると同じことを繰り返してしまう毎日です。これは単なる食べすぎなのか、それとも何かメンタルの不調なのか、自分ではよく分かりません。
誰かに相談したほうがいいのかなと思いつつ、大げさなのではと踏み出せずにいます。
ココラボ相談室からの回答
ご相談ありがとうございます。
食べたあとに押し寄せる不安やそわそわ、そして止められなかった自分を責めてしまう気持ちは、とても苦しいものだと思います。
この記事では、過食と不安がどのようにつながりやすいのか、そして相談を考えるときに何を手がかりにすればよいのかを、少しずつ整理していきます。
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過食のあとに不安やそわそわが強くなるのはなぜ?

食べすぎたあとに気持ちがざわつく、胸のあたりがそわそわする。
そうした感覚に覚えがある方は少なくないと思います。
ここでは、過食と不安がなぜ結びつきやすいのかを見ていきます。
食べることで一時的に気持ちをしのいでも、あとから不安が戻りやすい
強いストレスや不安を抱えているとき、食べる行為には一時的に気持ちを落ち着かせる働きがあります。
糖質や脂質の高い食べ物は脳の報酬系を刺激し、短い間だけ緊張やつらさをやわらげてくれます。
ただ、この安心感は長く続きません。
食べ終わったあとに報酬系の反応がおさまると、もともと抱えていた不安やストレスがふたたび浮き上がってきます。
しかも、食べすぎた事実が加わることで、以前よりも気持ちが重くなりやすいのです。
食べている最中はほっとしていたのに、終わった途端につらくなるという体験には、こうした脳の仕組みが関わっています。
自己嫌悪や体への不安が重なると、さらに落ち着かなくなりやすい
過食のあとに出てくるのは、漠然とした不安だけではありません。
こんなに食べてしまった自分が情けない、体重が増えたらどうしよう、明日の体調は大丈夫だろうか。
そうした自己嫌悪や身体面の心配が同時に押し寄せてくると、そわそわした落ち着かなさはさらに強まります。
自分を責める気持ちが膨らむほど、心の緊張は高まっていきます。
寝る前にそうした状態が続くと、眠りの質にも影響が出やすくなり、翌朝の気分の重さにもつながりやすくなります。
不安から過食することもあれば、過食したあとに不安が強まることもある

過食と不安の関係は一方向ではありません。
不安やイライラを紛らわせるために食べてしまうこともあれば、食べたあとの罪悪感や身体的な不快感が新たな不安を生むこともあります。
つまり、不安が過食を呼び、過食がまた不安を呼ぶという循環が起こりやすいのです。
この循環に気づくことは、自分を責めるためではなく、今の状態を客観的に眺めるための手がかりになります。
止められない自分が悪いのではなく、心と体の反応として起きていることだと捉え直すだけでも、少し呼吸がしやすくなることがあります。
これって病気? 食べすぎ・過食・過食性障害の違い

自分の食べ方がふつうの範囲なのか、それとも治療が必要な状態なのか。
その境目が気になって調べている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、食べすぎと過食の違いを整理し、医学的な分類についても触れていきます。
量よりも、止められない感覚と苦痛の強さが判断の軸になる
美味しいものを前にしてつい食べすぎてしまうこと自体は、多くの人が経験するものです。
ポイントになるのは食べた量そのものではなく、自分で止めようと思っても止められないという感覚があるかどうか、そしてそのあとに強い苦痛を感じているかどうかです。
お腹が空いていないのに手が止まらない、満腹をとうに超えているのに食べ続けてしまう、食べたあとに深い後悔や気分の落ち込みがある。
こうしたコントロールの難しさと精神的な苦しさが繰り返し起きている場合は、単なる食べすぎとは異なる状態として捉えたほうがよいことがあります。
甘えではないかと自分を疑いたくなる気持ちが出てくる方もいますが、コントロールの困難さは意志の弱さとは別のものです。
過食性障害と神経性過食症は、代償行為の有無で見分けることが多い
医学的には、過食を伴う摂食障害は大きく二つに分けられます。

一つは過食性障害(むちゃ食い障害)で、コントロールできない過食を繰り返しながらも、嘔吐や下剤の使用といった体重を調整する行為を伴わないタイプです。
代償行為がないぶん体重が増えやすく、肥満を合併することもあります。
もう一つは神経性過食症で、過食のあとに自ら嘔吐したり、下剤を使ったり、過剰な運動で体重増加を防ごうとする代償行為が繰り返し見られるのが特徴です。
体重や体型への強いこだわりが自己評価に大きく影響している点も、この状態に多い傾向です。
どちらも週1回以上の頻度で3か月以上続いていることが診断基準の目安とされていますが、基準を完全に満たしていなくても、つらさを感じているなら相談の対象になります。
過食がメンタルと関係しやすい背景
過食は食欲の問題というより、心の状態と深く結びついていることが多いとされています。
ここでは、どのような心理的背景が過食と関わりやすいのかを見ていきます。
不安やストレスが強いと、食べる行動で気持ちを落ち着かせやすい
慢性的なストレスを受けていると、体内ではコルチゾールというホルモンの分泌が高まります。
コルチゾールには食欲を増す作用があり、特に糖質や脂質の多い食べ物への欲求を強めることが知られています。
これは体がストレスに対処するためにエネルギーを確保しようとする反応であり、本人の性格や心がけとは関係なく起こるものです。
同時に、気分の安定に関わるセロトニンの分泌がストレスによって低下すると、不安定な気持ちを補うように炭水化物を求める傾向が出やすくなります。
食べることで一時的に気分が持ち直す体験が繰り返されるうちに、ストレスへの対処手段として食行動が定着しやすくなるのです。

抑うつ、イライラ、空虚感が重なると悪循環になりやすい
過食の背景には、うつ状態や強い不安感が潜んでいることがあります。
気分が沈んでいるときや、何をしても満たされない空虚さを感じているときに、食べることで一瞬だけ気持ちが埋まる感覚を得る方は少なくありません。
ただし、食べたあとに自分を責める気持ちが強まれば、気分はさらに沈みやすくなります。
その落ち込みがまた次の過食を引き起こすという悪循環が生まれやすいのが、メンタルの不調と過食が結びついたときの特徴です。
うつ病の一部には過食を伴うタイプもあり、過食が目立つ症状として先に現れることもあります。
夜や一人の時間、ダイエット反動、生理前などで強まりやすいこともある
過食の衝動が出やすいタイミングには、ある程度の傾向があります。
仕事や学校が終わって緊張が解けた夜の時間帯、一人でいるときに孤独感や退屈さが増す場面は、過食が起きやすい状況の一つです。
厳しい食事制限を続けたあとの反動も、過食を引き起こしやすくなります。
制限中は我慢できていても、あるとき一気にたがが外れてしまうパターンは、ダイエットを経験した方の多くが感じたことがあるのではないでしょうか。
また、女性の場合は生理前にホルモンバランスが変化し、食欲が増しやすい時期があることも知られています。
過食を相談したほうがよいサイン
どの程度から相談したほうがよいのか、その線引きに迷う方は多いと思います。
受診の目安がはっきり分からなくても大丈夫です。
ここでは、専門家への相談を検討するときの手がかりになるサインを整理します。

過食が続く、隠れて食べる、生活に支障が出ている
過食が数週間以上にわたって繰り返されている場合、一時的な食べすぎとは状態が異なってきている可能性があります。
次のような変化は、食べる行為が生活の中で大きな位置を占め始めているサインです。
- 人に見られたくないという気持ちから、一人のときだけ大量に食べる
- 食べ物に使うお金が増えて、家計に影響が出ている
- 過食のために予定をキャンセルすることがある
不安や落ち込みが強い、体重変動が大きい、代償行為がある
過食に加えて気持ちの落ち込みや不安が日常的に続いている場合、メンタル面の不調が重なっている可能性があります。
体重が短期間で大きく増減している場合も、体への負担を考えると早めに専門家と話しておくことが助けになります。
もし食べたあとに嘔吐をしたり、下剤を使って体重を調整しようとしている場合は、神経性過食症に該当する状態かもしれません。
代償行為が習慣化すると心身への影響が大きくなりやすいため、この場合は早い段階での相談が大切です。
過食のメンタル相談はどこにすれば良いの?

相談してみようと思ったとき、どこに連絡すればいいのか迷うこともあるかと思います。ここでは、代表的な相談先を紹介します。
受診を迷うときに使える公的な相談窓口
いきなり医療機関を受診するのはハードルが高いと感じる場合は、まず電話で相談できる窓口を利用する方法もあります。
摂食障害全国支援センターの相談ほっとラインでは、当事者だけでなく家族や関係者からの相談にも対応しています。
また、各自治体の精神保健福祉センターでは、こころの健康に関する幅広い相談を受け付けており、必要に応じて地域の医療機関を紹介してもらえることもあります。
心療内科や精神科で相談するとき
過食の背景にストレスや不安、抑うつなどの心理的な要因がありそうな場合、心療内科や精神科が主な相談先になります。
摂食障害を専門的に扱っている医療機関もありますが、まずは通いやすいクリニックで相談してみるのも一つの方法です。
受診時には、過食の頻度や始まった時期、食べたあとの気持ちの変化、日常生活への影響などを伝えると、状態を把握してもらいやすくなります。