【メンタル崩壊寸前】不登校で親が限界…気が狂いそうなときの対処法は?

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30代女性(主婦・主夫)

中学2年の息子が夏休み明けから急に学校へ行けなくなり、現在不登校です。最初は「休んでいいよ」と受け止めていましたが、下の子の準備や家事に追われる中で余裕がなくなり、つい強い口調で責めてしまいます。
担任からは登校の提案が続き、家ではスマホとゲームばかり。来年から受験生になることもあり将来が不安で、私も胸がザワザワして夜眠れない日が増えました。夫は「放っておけば」と言い、私だけが焦っている感覚で、このまま先が見えない状態が続くと、気が狂いそうだと感じる日もあります。
最近は親の私が限界に近く、息子に優しくしたいのにできない自分が嫌になります。私が感情的にならずに向き合えるよう、親としての考え方や対処法を知りたいです。

ココラボからの回答

ご相談ありがとうございます。お子さんの不登校と家事育児が重なる中で、強い不安やいら立ちを感じるのは自然な反応です。

結論から言うと、親が限界を感じる状況は「気合いが足りない」のではなく、負荷が大きすぎて心身がアラートを出している状態です。
大切なのは、子どもを動かす前に親の負荷を減らすこと。
そして、無理に登校させようとするのではなく、子どもの「心と体を立て直すこと」を最優先にすることです。

【ノイローゼ】不登校の親が限界を感じる理由

不登校が続くと、親の心は「終わりが見えない問題」に、長く向き合わなければならない感覚になります。
その結果、普段から緊張が抜けず、不安が過剰に出やすい「ノイローゼ」のような状態になるのです。

不安が強くなる仕組み

子どもの不登校が続くと、親は「どうするのが正しいのか」を探し続けてしまいます。また、学校からの連絡で、早く登校させないといけないという焦りが強まります。
特に受験が近づくと、「このままで大丈夫なのか」という不安が一気に強まります。

このとき脳は、先回りして危険を探している状態になります。
その結果、「受験に間に合わない」「このまま引きこもる」といった未来の映像が浮かび、胸がざわついたり眠れなくなってしまいます。

これは意志の問題ではなく、脳が危険を先読みして体を緊張させる「過覚醒」によるものです。

罪悪感と孤立が限界を早める

多くの親は「自分の関わりが悪かったのでは」と自分を責めます。さらに、夫婦で温度差があると「私だけが背負っている」という孤立感が強まります。

カウンセリングでも、似た状況がよくあります。
例えば、母親が学校対応と家事を1人で抱え、夜は不安で眠れず、日中は子どものゲーム音だけで怒りが爆発するケースがありました。
この場合、状況の整理と役割分担を先に行うことで、親子の衝突が減りやすくなります。

限界を迎えないための考え方

気持ちを抑えることではなく、考え方と目標設定を現実に合わせて行うことが重要です。
親が背負う課題を減らすほど、落ち着きを取り戻しやすくなります。

登校することの優先度を落とす

不登校の背景は多様で、本人の中では「行けない理由」が成立しています。
ここで登校を第一目標にすると、親子関係が対立構造になりやすいです。

そこで、目標を「登校」ではなく、子供が安心して過ごせて、心身を回復させることに切り替えます。
心と体が落ち着いてくると、勉強の進め方や居場所についても、現実的な選択肢を一緒に考えられるようになります。

回復を段階的に捉える

不登校を0か100かで判断すると苦しくなります。
ポイントは「登校できたか」で判断するのではなく、睡眠、食事、会話、身支度、外出などの生活の土台を先に整えることが重要です。

例えば、「午前中に起きられた」「食卓に座れた」「短い会話ができた」などは回復のサインです。
小さな変化を事実として確認することが、不安を落ち着かせることに繋がります。

親の役割は解決することではなく寄り添うこと

親は子どもの人生を代わりに生きたり、コントロールすることはできません。
できるのは、安心できる環境を整え、相談窓口をつなぎ、必要な条件を一緒に探すことです。

この視点は、認知行動療法でいう「コントロール可能な領域に力を使う」に近い考え方です。
子供の行動や考えなど、コントロールできないものに意識を向けす過ぎると、親は疲弊します。

登校や学びの選択肢は多い

現在ではみんなと同じように学校に通うことが全てではありません。
登校や学びの選択肢は以下のように幅広いです。

  • 保健室登校
  • オンライン学習
  • 教育支援センター
  • 通信制高校
  • フリースクール
  • 家庭教師

多くの選択肢があるということを知っておくだけで、焦りは減るでしょう。

不登校の親が限界を迎えそうなときの対処法

限界を感じたときは、正しくあろうとするよりも先に負荷を下げるようにします。
親の心身の状態が整っているほど、子どもに向ける言葉も安定します。

子どもへの関わり方は「評価」より「事実」

責めたくなるときほど、言葉は評価になりやすいです。
「なんで行けないの」「ゲームばかり」は評価として伝わり、子どもは防衛しやすくなります。

代わりに、「朝になると胸が苦しくなる?」「今いちばんしんどいのは何?」のように事実確認を増やします。
答えが出なくても構いません。話せる状態を保つことが重要です。

スマホやゲームは、現実の苦しさから距離を取る手段になっていることがあります。
だからこそ、取り上げることは対立に繋がりやすいです。
睡眠が崩れる場合は、機器そのものより「夜更かしを助長する環境」を調整する方向で動くのが現実的です。

学校との調整は「方針の共有」が先

担任の登校の提案に押されると、親は追い詰められます。

そこで、まずは家庭の方針を短く共有します。
例としては、「本人の回復を優先し、当面は家庭で生活リズムを整える」「連絡は週1回、情報共有中心にしたい」などです。

家庭内で役割を決める

「放っておけば」と言う人は、問題を軽視しているとは限りません。自分なりの対処法として距離を取っている場合もあります。

一方で、焦りが強い人は、状況を前に進めることで不安を下げようとします。

話し合いで大切なのは「どちらが正しいか」を決めることではなく、「誰が何を担当するか」を具体的に決めることです。
親が限界を超える前に、学校連絡や家事、下の子の対応などの役割を夫婦で分けて、家庭の回し方を整えることが支えになります。

親が抱え込みで気が狂いそうになったら

今の負荷を減らす方法を取り入れるだけで、状況は変わることもあります。
親が健康で落ち着いた状態でいることは、子どもの支援の土台になります。

ただし、「気が狂いそう」と感じるほど追い詰められているときは、親の心身が限界に近いサインです。
根性で耐える段階ではなく、安全を確保して負荷を下げる行動を最優先にします。

  • 眠れない日が続く
  • 食事が取れない
  • 動悸や息苦しさが増える
  • 涙や怒りが止まらない

といった、生活に支障が出ている場合は、医療や公的相談につながることが現実的です。
緊急性を感じるときは、迷わず地域の相談窓口や救急の選択肢も含めて検討してください。

ココラボでは、公認心理師が状況整理から一緒に行い、家庭内の役割分担、学校とのやり取り、子どもへの声かけの設計まで、現実的な形に落とし込みます。
今の困りごとを言語化し、優先順位を決めて、負担を減らすことから始められます。

「もう1人では抱えられない」と感じたときが相談のタイミングです。
気持ちが折れる前に、カウンセリングをご検討ください。

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この記事の監修者

石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。
1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。
また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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