子どものイヤイヤ期がつらい…これって普通?いつまで続くか不安
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30代女性(主婦)
歳の子どもを育てている母親です。最近子供に、何をするにも「イヤ!」と言われてしまい、朝の支度や外出が本当に大変です。
こちらが声をかけるたびに泣いたり怒ったりするので、私自身もイライラしてしまい、あとで自己嫌悪になります。
周りからは「イヤイヤ期だから仕方ないよ」と言われますが、毎日続くと本当につらくて、この状態がいつまで続くのか分からず不安になります。
私の対応が悪いのではないか、もっと上手な関わり方があるのではないかと考えてしまいます。
ココラボからの回答
ご相談ありがとうございます。
先に結論からお伝えすると、イヤイヤ期でつらく感じること自体は、ごく自然なことです。
イヤイヤ期は、英語でも『the No phase』と呼ばれており、世界中の親が同じように悩む、ごく自然な成長過程のひとつです。
今起きていることを、年齢や気持ちの動きから整理するための時間として、一緒に見ていきます。
イヤイヤ期とは?なぜ必要な時期なのか?

イヤイヤ期とは、主に2〜3歳ごろに見られる、子どもが強く自己主張をする時期のことです。
この時期は、何をするにも嫌、と反応する場面が増え、親にとっては対応が大変に感じやすくなります。
2〜3歳ごろの子どもは、自分のやりたい気持ち育つ一方で、それをうまく抑えたり、相手の気持ちを考えたりする力(自己制御機能や前頭前野の発達)が、まだ十分に発達していません。
そのため、やってみたい、嫌だと思った気持ちが先に立ち、考えるよりも先に行動に出てしまいます。親から見ると突然に見えるこれらの反応が、イヤイヤとして表れやすい時期です。
イヤイヤ期は育て方の問題ではない
イヤイヤ期は、親の関わり方が原因で起こるものではありません。
どれだけ丁寧に育てていても、起こるときは起こります。
周りの子と比べて、うちの子だけ大変に見えることもあるかもしれませんが、イヤイヤ期の表れ方や激しさには個人差があります。
イヤイヤ期があること自体は、子どもが自分の意思を持ち始めている証でもあり子どもの発達はきちんと進んでいます。
イヤイヤ期がある子どもはどれくらいのか?
博報堂が行った調査によると、イヤイヤ期は多くの家庭で経験されていることが分かっています。具体的には、
1歳半ごろから「イヤイヤ期に入ったかもしれない」と感じる親が増え始め、2歳前後では、約7割以上の子どもがイヤイヤ期にあると感じられていました。

この調査からも分かるように、イヤイヤ期があること自体は、子どもが自分の意思を育てている途中である、という自然な成長のサインと考えてよいでしょう。
イヤイヤ期はいつから始まり、いつまで続くのか
イヤイヤ期について調べ始めると、「何歳から始まるのか」「いつ終わるのか」という情報が多く目に入ります。
それだけ、この見通しが分からないこと自体が、親にとって大きな不安になりやすいということなのだと思います。
1歳から?2歳から?イヤイヤ期の始まり

一般的には、1歳半頃からイヤイヤ行動が目立ち始め、2歳前後で強くなりやすいと言われています。そのため「魔の2歳児」という言葉を耳にすることも多いかもしれません。
ただし、これはあくまで傾向であり、早い子では1歳前後から、ゆっくりな子では2歳を過ぎてから目立つこともあります。
始まり方には大きな個人差があるため、「まだ始まっていない」「もう始まってしまった」と年齢だけで判断する必要はありません。
イヤイヤ期(魔の2歳児)のピークとその後の変化
イヤイヤ期は、2歳前後でピークを迎えやすいとされていますが、ピーク=一番大変な状態がずっと続く、という意味ではありません。
この時期は、自分の意思がはっきりしてくる一方で、言葉や気持ちの切り替えがまだ追いつかず、感情が外に出やすい状態です。
そのため、拒否や癇癪(かんしゃく)が増えやすくなります。
一方で、3歳頃になると、少しずつ言葉で気持ちを伝えられるようになったり、「あとで」「今はできない」といった状況を、部分的に理解できるようになったりします。
多くの場合、3歳前後から少しずつ落ち着き始め、4歳頃には「毎日イヤイヤで大変」という状態は減っていきます。
「いつまで続くのか」と不安になったときに

イヤイヤ期の最中にいると、
- この状態がいつ終わるのか分からない
- 終わりが見えないこと自体がつらい
と感じてしまうことがあります。
ですが、イヤイヤ期は、年齢とともに割合が下がっていきます。
ある日突然なくなるというより、気づいたら頻度や強さが減っていた、という形で少しずつ形を変えて必ず落ち着いていきます。
まずは、「今は成長の途中にある時期なのかもしれない」と状況を整理することが、気持ちを少し楽にするきっかけになります。
イヤイヤ期がつらく感じやすい親の心理

イヤイヤ期がしんどく感じるのは、子どもの行動そのものが大変だから、という理由だけではありません。
多くの場合、そこに重なってくる親の心の動きが、つらさを強めています。
たとえば、
- 分かってあげたいのに分かれない
- 冷静に対応しようと思っていたのに、感情的になってしまった
そんな経験を繰り返すうちに、少しずつ心がすり減っていくことがあります。
イヤイヤ期のつらさは、出来事の多さよりも、気持ちの行き場がなくなることで増えていくことが少なくありません。
(参考記事:子育てが辛くてメンタル崩壊。私は親失格ですか?)
イライラしてしまう自分を責めやすくなる
イヤイヤ期に向き合っている親の多くが、子どもにイライラしてしまったあとで、強い自己嫌悪を感じています。
特に、周囲から「イヤイヤ期だから仕方ないよ」と言われるほど、「分かっているのに、できない自分」が強調されてしまい、気持ちが追い詰められることもあります。
ですが毎日、予測できない拒否や癇癪に向き合い続けていれば、感情が揺れるのはとても自然な反応です。
「ちゃんと対応しなきゃ」というプレッシャー

イヤイヤ期について調べるほど、「正しい対応」「間違った対応」といった情報が目に入りやすくなります。
その結果、少し感情的になっただけで「今の関わり方は悪影響だったのでは」と不安になってしまうことがあります。
ただ毎回うまく対応できなくても、親子関係が壊れることはほとんどありません。
人には疲れている日もあれば、余裕がない日もあります。
「このまま続くのでは」という見通しのなさ
イヤイヤ期のつらさを大きくしているもう一つの要因は、終わりが見えにくいことです。
今日だけの出来事であれば、「今日は大変だった」で終わらせることができます。
ですが、それが毎日のように続くと、「明日も同じかもしれない」という不安が積み重なっていきます。
この見通しのなさが、心の余裕を少しずつ削っていくのです。
ここまで整理してきたように、イヤイヤ期がつらく感じる背景には、親の努力不足や性格の問題ではなく、状況そのものが持つ負荷があります。
イヤイヤ期の子どもに向き合うときの対処法・考え方3選

ここで一度立ち止まって整理しておきたいのは、イヤイヤ期において、常に正しい対応をし続けることは前提になっていないという点です。
イヤイヤ期は、子どもが自分の気持ちを試しながら、うまく扱えない感情と格闘している時期でもあります。そのため、関わりの中で揺れやズレが生じるのは、とても自然なことです。
①「伝わらない前提」で関わるという視点
イヤイヤ期の子どもに対して、大人と同じように説明すれば理解できる、落ち着いて話せば納得してくれる、と考えてしまうと、うまくいかなかったときに強い無力感が残ります。
この時期の子どもは、分かろうとしていないわけでも、わざと困らせているわけでもありません。
ただ、感情が先に動いてしまい、言葉や理屈を受け取る余地が小さい状態にあることが多いのです。
「分かってもらえない」と感じたときは、「今は伝わらない時期なんだ」と心の中で区切るだけでも十分です。説得しきれなくても、失敗ではありません。
②対応の良し悪しより「積み重なり方」を見る
イヤイヤ期について調べていると、やってはいけない対応、望ましい対応、といった情報が多く並びます。
ですが、現実の子育てでは、一度の関わりが、その後の成長を大きく左右することはほとんどありません。
感情的になった日があっても、子どもの発達が壊れることはありません。
少し感情的になった日があっても、余裕のある日に寄り添えた時間があれば、それらは全体として積み重なっていきます。
一場面ごとの出来、不出来よりも、長い目で見た関わりの流れとして捉えることが、気持ちを楽にする助けになります。
③「対応できない日」があっても、発達には影響しない
イヤイヤ期に向き合う中で、どうしても余裕がなく、抱き止めることも、落ち着いて声をかけることもできない日があります。
「今日はうまくできなかった」と感じる日があっても、それだけで親失格にはなりません。
そうした日は、無理に理想の対応を取り戻そうとするより、「今日はここまでで精一杯だった」と区切りをつけることも大切です。
また、うまく対応できなくても発達に悪影響はありません。
揺れながら関わり続けていく中で、親と子供の双方が少しずつ折り合いを覚えていく時間でもあります。
(参考記事:思春期の娘にイライラ、子育てをやめたい時の対処法は?)
イヤイヤ期の子育てで一人で抱えきれないと感じたときに

今つらいと感じているこの状態は、「あなたの対応が悪いから起きている問題」ではありません。
イヤイヤ期があること、そしてそれをつらいと感じていること自体が、親として自然で、むしろ誠実な反応です。
ただこのつらさは、子どもの行動だけで完結するものではなく、親の気持ちや生活全体にじわじわと影響していきます。
そんなときは、「自分で何とかしなければならない」と抱え込まず、第三者と一緒に状況や気持ちを整理するという選択肢があってもよいのだと思います。
心理カウンセリングは、解決策を押しつける場ではなく、今感じているしんどさや迷いを言葉にしながら、少しずつ整理していくための時間です。
もし、イヤイヤ期がつらいと感じる日が続いているなら、自分の気持ちを守るための一つの選択肢として、専門家と話す時間を考えてみてもよいのかもしれません。