メンタル不調で仕事を休みたいが、メールでの伝え方や理由をどこまで書けばいいですか
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監修者の石川蓮(公認心理師)先生より
メンタルがつらくて休みたいのに、メールの文面で手が止まる。
その時点で、もう十分に無理を重ねてきた方が多い印象です。
理由をどこまで書くか悩むより、まず出勤が難しいと一言送れれば十分ですよ。
責めそうになったら、それも疲れのサインだと思ってくださいね。
30代・男性(会社員)
30代の会社員です。
ここ数週間、朝になると布団から出られず、出社前に涙が出てしまう日が続いています。
今日も休みたいのに、上司へのメールに何をどう書けばいいのか分からず、下書きを消しては打ち直しています。
ただの甘えなのかもと思うと、送信ボタンが押せません。
ココラボ相談室からの回答
ご相談ありがとうございます。
送る言葉を探しているのに、下書きの前で手が止まってしまう。その状態そのものが、心がだいぶ疲れているサインなのかもしれません。
この記事では、休む理由をどこまで伝えるかを自分で決める考え方と、そのまま使えるメール例文を整理します。送ったあとの気持ちの整え方にも、少し触れていきます。
メンタル不調で休みたいと言い出せない今の気持ち
朝になると体が重く、仕事に行けそうにない。それでも休むと言い出せずに、時間だけが過ぎていく人は少なくありません。ここでは、その言い出しにくさが何から来ているのかを、いったん整理してみます。
罪悪感や「甘え」と感じる心の仕組み
休みたいと思ったとたん、これは甘えではないかという声が頭に浮かぶ。多くの人が、この罪悪感で連絡をためらいます。
責任感が強い人ほど、周りに迷惑をかけたくないという思いが先に立ちます。頑張ることが当たり前になっていると、自分がどれだけ無理をしてきたかにも気づきにくくなります。
完璧にこなさなければという気持ちが強い人は、少し休むことさえ手を抜いたように感じてしまいます。だからこそ、休む自分を責める方向へ気持ちが傾きやすくなります。
認知行動療法では、こうした極端な受け止め方を認知の歪みと呼びます。休む=迷惑、休む=評価が下がると、白か黒かで決めつけてしまう考え方のことです。

その決めつけは、事実というより疲れが作り出している見え方かもしれません。心の不調は、胃の痛みや発熱と同じように、体からのサインとして起きています。
休んだほうがいいサインの見極め方
休んでいい状態なのか自分では判断しにくい、という迷いもよく聞きます。まずは体と行動に出ている変化に、目を向けてみてください。
- 夜眠れない、途中で何度も目が覚める
- 食欲がわかない、食べても味を感じにくい
- 理由もなく涙が出る、気分の落ち込みが抜けない
- 出勤前になると強い不安や動悸が出る
- ミスや遅刻が増え、普段との違いが自分でも分かる

一つでも当てはまるなら、無理して出勤するより、休養を優先したほうがいいサインと受け止めて構いません。
休むべきか迷う気持ちそのものが強いときは、それだけ負荷が高まっているとも考えられます。いつもなら迷わず出社できる人が朝から強くためらうなら、心が立ち止まってほしいと訴えているのかもしれません。
監修者の石川蓮(公認心理師)先生に相談してみませんか?
休む理由はどこまで伝えるか自分で決めていい
理由をどこまで正直に書くべきか、という点で手が止まる人は多いです。ここでは、伝える範囲を自分で選ぶための考え方を整理します。正解を1つに決めるより、自分が守りたい線を持つことが軸になります。
「体調不良」と短く伝えるだけで十分
会社への第一報では、詳しい病名や事情まで説明する必要はありません。本日は体調不良で出勤が難しいと伝えれば、休む理由としては十分に通じます。
精神的な不調も、睡眠や食欲、頭痛や動悸といった体の状態に表れます。だからこそ、メンタルという言葉を無理に使わず、体調不良としてまとめてかまいません。

相手との関係で開示の範囲を選ぶ
どこまで話すかは、相手が上司か同僚か人事かで変えて構いません。伝える相手ごとに、必要な情報の量は違ってきます。
上司には、体調で仕事に支障が出ていることと、休みたい意向を伝えます。同僚には業務の引き継ぎだけ簡潔に共有し、人事には休職や診断書など事務的な確認を整理して伝える、という分け方が目安になります。
言いたくないことは話さない、と自分で線を引いておくと、根掘り葉掘り聞かれても揺れにくくなります。

避けたい理由の書き方とNG表現
伝え方によって、受け取られ方は変わります。つらいときほど、文面が感情的になったり、逆に嘘を作り込んだりしがちです。
避けたいのは、体調不良を誰かのせいにする書き方、確認できない嘘、そして自分だけで休む日数を決めきる断定です。人間関係やハラスメントなど原因そのものの相談は、当日の欠勤連絡とは分けたほうが、話が整理しやすくなります。
メンタル不調で休むときのメール例文と伝え方
ここからは、実際に送るときの流れと文面を見ていきます。長く書く必要はなく、要点を短くまとめれば伝わります。自分の状況に合わせて、言葉を差し替えて使ってください。
連絡のタイミングと宛先の基本マナー
連絡は、始業前のできるだけ早い時間に、直属の上司へ入れるのが基本です。心身がつらくても、無断欠勤だけは避け、一報を入れておくと後の負担が軽くなります。
電話が負担なら、メールやチャットで先に伝えて構いません。会社のルールで電話が必要な場合は、第一報を電話で入れ、引き継ぎをメールに残す形も選べます。

当日・1日休むときのメール例文
当日の連絡は、休みたいという結論を先に伝えることが大切です。次のような短い文面で足ります。
おはようございます。○○です。
本日、体調不良のため出勤が難しい状況です。急なご連絡となり恐れ入りますが、本日はお休みをいただけますでしょうか。
本日対応予定の○○は、共有フォルダに資料を置いています。明日の勤務可否は、夕方までに改めてご連絡します。
結論、業務の引き継ぎ、次の連絡見込みの3点を押さえておくと、相手も対応しやすくなります。
数日〜1週間休むときのメール例文
数日から1週間ほど休む場合は、目安の期間と、療養が必要な状況を添えて伝えます。期間を示すと、相手も業務の調整がしやすくなります。
お疲れ様です。○○です。
体調不良が続いており、○月○日から○月○日まで、療養のためお休みをいただきたくご相談いたします。担当している○○は、引き継ぎ資料を作成のうえ共有します。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

1週間を超えそうなときは、人事や総務への手続きや、診断書の提出が必要になる場合もあります。就業規則を早めに確認しておくと安心です。
電話やチャットで伝える場合のポイント
電話は記録に残らない分、あとで同じ内容をメールやチャットに残すと、言った言わないの行き違いを防げます。声で伝えるのがつらい日は、無理をしなくて大丈夫です。
どの手段でも、目的はつらさを説明しきることではなく、休むことと業務への影響を正確に伝えることです。連絡の完璧さより、まず一報を入れることを優先してください。
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休むと送ったあとの不安や後悔との付き合い方
送信ボタンを押したあとに、かえって不安が強まることもあります。上位の記事ではあまり触れられませんが、この送ったあとの心の動きも大切な部分です。
評価が下がる不安がやわらぐ考え方
休んだら評価が下がるのでは、という不安は自然に湧いてきます。ただ、1日休むことより、無理を重ねて不調が長引くことのほうが、結果として職場にも自分にも負担が大きくなりがちです。

短い休養は、長く働き続けるための調整とも言えます。今日の自分が少し休むことで、先の自分が働きやすくなる、という見方に置き換えてみてください。
評価は一度の欠勤だけで決まるものではありません。むしろ、無断で消えたり、限界まで抱え込んで急に動けなくなったりするほうが、周りは対応に困ってしまいます。一報を入れて休むという行動自体が、状況を冷静に見られている証でもあります。
休んだ日は回復を最優先にしていい
連絡を終えたら、その日は仕事のことをいったん脇に置いていいはずです。休みを取ったのに気持ちが休まらないままだと、休養の意味が薄れてしまいます。
送った文面を何度も読み返して後悔がふくらむときは、意識を体の休息へ戻してみてください。眠る、温かいものを口にする、静かに過ごす。そうした小さな回復のほうが、今は優先順位の高い時間です。
不調が続くときに知っておきたい制度と相談先
1日の休みで戻れることもあれば、不調が続くこともあります。最後に、制度と相談先という選択肢を整理しておきます。辞めるかどうかを急いで決める必要はありません。
有給・欠勤・診断書の基本
その日が有給になるか欠勤になるかは、会社の就業規則によって異なります。当日申請や事後申請ができるか、診断書がいつから必要になるかも含めて、勤怠のルールを一度確認しておくと安心です。

1日の欠勤ですぐ診断書が求められるとは限りません。ただ、連続して休むときや休職制度を使うときは、提出を求められる場合があります。判断に迷ったら、人事窓口や医療機関に確認しておくと動きやすくなります。
厚生労働省の確かめよう労働条件では、年次有給休暇は心身の疲労を回復させるための休暇と説明されています。休むことは、制度の面から見ても認められた選択です。

医療機関や公的相談窓口という選択肢
眠れない、食べられない、涙が止まらない、出勤前に強い不調が続く。そうした状態が2週間以上続くときは、一人で抱えず、相談先を頼ることも考えてみてください。
厚生労働省のまもろうよこころでは、電話相談やSNS相談の窓口が案内されています。休む理由を探す段階から、回復のために相談する段階へ、そっと切り替えていける選択肢もあります。