友達に嫉妬してしまう心理を知りたい。やめたいのに心が追いつかないです…

監修者の石川蓮(公認心理師)先生より

友達への嫉妬は、相手を大切に思うほど自然に生まれる感情で、あなたの性格が悪いわけではありません。

大切なのは、その気持ちを消そうと焦ることではなく、何に反応しているのかにそっと目を向けることです。

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20代女性(会社員)

仲のいい友達がいるのですが、その子が別の友達と出かけた投稿をSNSで見ると、胸がざわざわしてしまいます。

自分が誘われたかったわけでもないのに、置いていかれたような気持ちになるんです。

その後、返信がそっけなくなったり、既読のまま少し放置してしまうこともあります。

こんなふうに嫉妬してしまう自分が正直しんどくて、友達にどう思われているんだろうと気になっています。

ココラボ相談室からの回答

好きな友達だからこそ、その子が他の誰かと楽しそうにしている姿に、うまく笑えなくなる。そんな自分に気づくたびに、少しずつ自分のことが嫌になっていくのかもしれませんね。

この記事では、その嫉妬の奥にどんな不安や本音が隠れているのかを、いったん立ち止まって見ていきます。

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友達に嫉妬する自分への戸惑い

好きな友達なのに、なぜか胸がざわつく。この章では、その戸惑いをまず言葉にしていきます。嫉妬をすぐに直そうとする前に、今の気持ちの居場所を確かめてみましょう。

胸のざわつきは、相手を大切に思う気持ちの裏側にあることがあります。
胸のざわつきは、相手を大切に思う気持ちの裏側にあることがあります。

好きなのにモヤモヤする苦しさ

大切に思っている相手ほど、その子が他の誰かと親しくしている姿に反応してしまう。これは珍しいことではありません。仲が良く、接する時間が長い相手ほど、相手の細かい変化が目に入りやすいからです。

友達に嫉妬してしまう心理の入り口には、こうした近さがあります。遠い有名人にはあまり湧かない感情が、身近な友達には湧く。そのモヤモヤは、相手を大切に思っている裏返しでもあります。

嫌な自分だと責めてしまう理由

嫉妬した後に、自分はなんて心が狭いのだろうと落ち込む。この自己嫌悪が、嫉妬そのものよりつらいという人は少なくありません。

嫉妬を感じること自体は、性格の善し悪しとは別のものです。ただ、素直に喜べなかった自分を責め続けると、自己肯定感はさらに下がっていきます。まずは、責める前に何が起きていたのかを見ていく順番が役に立ちます。

嫉妬の奥にある不安と本音

嫉妬は、うらやましさだけでできているわけではありません。この章では、その奥にある独占欲や不安、本音を少しずつほどいていきます。ここが、友達に嫉妬してしまう心理を理解する中心になります。

自分だけを見てほしい気持ち

ノートに書き出すと、嫉妬の奥にある不安や本音に気づきやすくなります。
ノートに書き出すと、嫉妬の奥にある不安や本音に気づきやすくなります。

友達の友達に嫉妬する背景には、自分だけを特別に思ってほしいという気持ちが隠れていることがあります。これは独占欲と呼ばれるもので、関係が親密なほど強くなりやすい性質があります。

自分としか遊んでいなかった友達が、別の子と頻繁に会うようになる。そんなとき、自分は必要とされていないのではという不安が、独占欲として表に出てきます。この気持ちを感じること自体は自然ですが、相手をコントロールする行動とは分けて考える必要があります。

置いていかれるような不安

一番でいたいという願いは、多くの人が持っています。ただ、常に誰かの一番であり続けるのは、現実にはとても難しいことでもあります。

友達に新しい交友関係が増えると、自分はもう一番ではないのかもしれない、と感じる。その奥にあるのは、置いていかれる寂しさや、友達を失う不安です。相手が離れていくのではという怖さが、モヤモヤの正体であることは少なくありません。

嫉妬の背景は、責めるよりも分けて眺めると整理しやすくなります。
嫉妬の背景は、責めるよりも分けて眺めると整理しやすくなります。

本当は欲しかった安心感

嫉妬の底には、うらやましさよりも先に、安心したかったという願いが眠っていることがあります。相手が持っているように見えるのは、交友関係そのものより、穏やかにいられる居場所なのかもしれません。

自分が欲しかったのは、勝ち負けではなく安心だった。そう気づくと、嫉妬の見え方が少し変わってきます。羨む気持ちの下にある本音に触れることが、次の整理につながっていきます。

友達と比べて苦しくなる場面

嫉妬は、特定の場面で強まりやすいものです。友達に嫉妬してしまう心理は、比較が刺激される状況で表に出やすくなります。どんなときに反応しているかが分かると、対処の糸口が見えてきます。

人気や交友関係へのモヤモヤ

友達が多い人や、誰にでも好かれる人気者を前にすると、モヤモヤしてしまう。自分は人見知りなのに、あの子はすぐ打ち解ける。そんな差が目につくと、比較のスイッチが入りやすくなります。

ただ、交友関係の広さは、その人らしさの一つにすぎません。広さと深さは別のもので、あなたと相手の間にある関係の質が、それで下がるわけではないのです。

SNSでざわつくときは、見えている一部から少し距離を置いても大丈夫です。
SNSでざわつくときは、見えている一部から少し距離を置いても大丈夫です。

幸せや成功を喜べないとき

友達の幸せや成功を、心から喜べない。その後で、こんな自分は嫌だと感じる。この組み合わせは、多くの人が経験する自己嫌悪です。

喜べないのは、相手に親近感があり、自分もそうなりたいという願いがあるからでもあります。素直に喜べない自分に気づいたときは、責めるより、自分は何を望んでいるのかに目を向けるほうが楽になります。

SNSで強まる比較

SNSは、友達の交友関係や幸せそうな一面が見えやすい場所です。楽しそうな投稿や、自分の知らない集まりの写真が、比較と嫉妬を強めやすくします。

見えているのは、相手の生活のほんの一部です。それでも、心がざわつくときは、その情報から少し離れるだけで気持ちが落ち着くこともあります。

嫉妬をやめたいときの整理

友達に嫉妬してしまう、やめたいのに心が追いつかない。そんなときは、消そうとするより、扱えるようにする方向が現実的です。 この章では、そのための小さな手順を整理します。

嫉妬を言葉にしてみる

やめたいと思うほど、その気持ちは頭から離れにくくなります。無理に抑え込むより、今自分は嫉妬しているのだと認めるほうが、かえって落ち着きます。

紙に書き出してみるのも一つの方法です。誰の、どんな場面に、何を感じたのか。言葉にすると、モヤモヤの輪郭が見え、自分が本当は何を不安に思っているのかが分かりやすくなります。

気づく、書き出す、自分に戻る順番で、感情は少し扱いやすくなります。
気づく、書き出す、自分に戻る順番で、感情は少し扱いやすくなります。

相手ではなく自分に戻る

嫉妬しているとき、意識は相手のほうにばかり向いています。その視線を、少しずつ自分の生活に戻していくと、感情のバランスが取りやすくなります。

相手を変えることはできませんが、自分がどう過ごすかは選べます。趣味でも仕事でも、自分が心地よくいられる時間を増やすことが、比較から離れる助けになります。

少し距離を置いて休む

気持ちがざわつき続けるときは、いったん距離を置くのも選択肢です。距離を置くことは、相手との関係を切ることではありません。

SNSの通知を切る、連絡の頻度を少し減らす。そうして自分を休ませる時間をつくると、なぜこんなにモヤモヤするのかを、落ち着いて見つめ直せることがあります。

友達との距離を守るために

嫉妬を扱えるようになってきたら、次は関係の守り方です。ここでは、相手を縛らずに気持ちを伝える工夫と、ひとりで抱えないための目安を見ていきます。

責めずに寂しさを伝える

気持ちを伝えるとき、大切なのは不満なのか寂しさなのかを分けることです。相手を責める形になると、相手は行動を制限されたように感じてしまいます。主語を自分にして寂しさを置くだけで、受け取られ方は大きく変わります。

伝え方言葉の例
相手を責める言い方なんで誘ってくれなかったの
寂しさを置く言い方他の子と仲良くしていると少し寂しくなる

伝える目的は相手を動かすことではなく、自分の気持ちを置くことだと考えると、力みが抜けていきます。

寂しさを自分の言葉で置くと、相手を責めずに距離感を守りやすくなります。
寂しさを自分の言葉で置くと、相手を責めずに距離感を守りやすくなります。

相手を縛らない境界線

自分だけを見てほしいという気持ちと、相手の交友関係を制限する行動は、分けて考える必要があります。感じることは自由ですが、相手の付き合いを縛りはじめると、関係にひずみが生まれます。

相手には相手の世界があり、あなた以外の人とのつながりがある。それを認めることは、関係を手放すことではありません。むしろ、無理のない距離感が、長く続く信頼につながっていきます。

ひとりで抱えない方がよいサイン

嫉妬や自己嫌悪が続いて、眠れない、食欲が落ちる、気分の落ち込みが抜けない。こうした状態が長く続くときは、ひとりで抱えないほうがよいサインかもしれません。

信頼できる人に話すだけでも、気持ちがいくらか軽くなることがあります。日常生活に支障が出るほどつらさが続く場合は、公認心理師などの専門家や医療機関に相談するという選択肢もあります。これは弱さではなく、自分を守るための現実的な方法の一つです。

友達に嫉妬してしまう自分を、今すぐ好きになる必要はありません。何に反応しているのかを少し眺めるところから、始められることがあります。

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監修者: 石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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